FreeDOS/Vをハードディスクにインストールする方 1.FreeDOS/Vとは  筆者ことすずがインターネット上で公開しているDOS/Vシステムです。ベース になっているのは、GNUなライセンスで公開されているFreeDOS(Beta7)です。 FreeDOS/VもGNUなライセンスを尊重しつつ日本語部分については各フリーソフト 作者の意向を反映し公開しています。平たくいってしまえば、ごった煮になって います。  以前は、FreeDOS(JP)を管理されているグリポン氏がFreeDOS/Vとして公開して おられましたが、今は取りやめておられます。しかし、あちらの方が時期的にか なり前であり、またそこで用いられていた技術を初期のころに転用していたた め、あちらを元祖としこちらは「すず版」(一時期SLCCWAC版)として公開してい ます。(ある種の問題があったため、現在は別方法で実現しています。) 2.ハードディスクに入れる意義  日本語の処理については様々な個所で説明されているように「ソフトウェア」 で実現しています。従って、膨大な書体定義ファイルが必要になります。結果、 フォントファイルの読み込みがFDベースで実現する以上、ものすごい時間が(最 近はディスクアクセスが早くなったとはいえ)かかります。  今のところ筆者が思い当たる節はその程度です。(コンパイラの構築が楽?) 3.留意点  大きな領域に入れない。できるだけディスクの先頭に持ってくる。  この二点は重大です。  なお、カーネルがLBA方式に対応したとはいえ、IPLはCHS方式のままです。結果 的に512M以上の上の領域に領域を取得すれば・・・当然のごとく、動作できませ ん。 4.やり方  MS-DOS(Windows9x),PC-DOS,DR-DOS,MINIX,Linux,FreeBSDでもなんでもよいの でMS-DOS区画の作成およびフォーマットができるシステムで適当に専用の領域を 捕獲します。  次に同システムで作成した区画をフォーマットします。  その後、FreeDOS/Vを起動します。起動後、対象となるハードディスクに全フ ァイルを複写します。この際、自分が使いやすく且つFreeDOSで動作する適当な エディッタ(EDLIN/VIMなど・・・使いづらいか・・・)を入れておきましょ う。  複写後に、(例えばCドライブと想定すると)C:\CONFIG.SYSを編集します。こ のファイル内にあるA:\という文字をすべてC:\に置き換えます。  以上で、導入完了です。リセットを行い素早い起動に感動してください。 5.以上を踏まえて今後  HDDへのインストールが可能と分かったところで、インストールバッチないし コマンドの実装は時間の問題であろうと思います。これらのバッチないしコマン ドを発行すればHDDへ組み込まれるという寸法です。ただし、いずれにしろ実験台 となる環境が必要です。この環境は旧式のパソコンを用意することによりなんと かなりますが、今その旧式のパソコンがなかなか売っていない状態です。おいお いの課題としたい所です。(求、AT完全互換AC/DC電源及びHDD付き動作完全保証 無償ノートPC) 6.あとがき  以上まで書いてしばらくの間寝かしておきました。需要のほどはいかほどかな どという考えるだけでもナンセンスな悩みが多少なりともあったからと、例によ って例のごとく忙しかったからです。忙しくない期間がないのではないかと考え 始めています。  従って、いかなる形にせよサポーターが必要かなと考えています。我こそはと 名乗りをあげる人がいらっしゃることを夢見て・・・